【資本金1,000万円未満の会社に向けて】フリーランス新法を要チェック

法律・コンプライアンス

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こんにちは。アキです。

コロナ禍を経てフリーランスという働き方を選択する方がますます増えてきていますよね。そのような状況の中、フリーランスの方を保護・支援する法制度の整備が進められています。

「フリーランスの自分はどのような保護を受けられるのか?」「フリーランスの方と取引をする際にどのようなルールに気を付けないといけないのか?」ということをザックリと把握しておくことは大切ではないでしょうか。

今回は11月1日に施行されたばかりの「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(通称:フリーランス新法)を取り上げます。

  • なお、私は企業で15年間程コンプライアンス業務に初心者からマネージャーにの今まで携わっており、行政書士・宅建資格も保有しており、弁護士や行政書士など外部の専門家を活用しながら企業の法律問題に対応しています。また、企業内の仲間に「法律って難しそうだけど、理解しやすく話してくれてありがとうございます!」と言ってもらえるように意識しています。
  • ですので、「法律って難しそうだけど、この記事でとにかくポイントは分かった!」と思ってもらえる記事を書きたいと思います。

✔誰に向けてこの記事を作ったのか?

この記事では、法律の細かな内容や小難しい内容を扱いません。あくまで、「ポイントがサクッとわかる」「詳細な情報を調べる際に抵抗を無くしてもらうためのツール」になるように構成しています。

誰が気を付けないといけない法律(ルール)なのか

フリーランス新法の中身のご説明の前に「誰がどのようなときに気を付けないといけないルールなのか」をハッキリさせておきたいと思います。

まず、フリーランスとは、

1. 個人事業主で従業員を使用していない者 または

2. 法人で、代表者以外の役員がおらず、かつ従業員を使用していない者 です。

→ザックリいうと、「一人で仕事をしている人」と理解するとよいかと思います。

※会社員が副業として一人で何か事業をする場合もここに該当します。

そして、「一人で仕事をしている人」に業務委託(お願い)をしており、「従業員を雇っている会社・事業者」はフリーランス新法を守る必要があることが重要ポイントです。

資本金が1000万円未満の会社・事業者さんは、フリーランス新法をきちんと調べてみる必要があります!

以下、簡単にフリーランス新法の内容をご説明しますが、詳細な内容は以下のページなどをご参照くださいね。

公正取引委員会フリーランス法特設サイト | 公正取引委員会

フリーランス新法の目的と概要

フリーランス新法の目的

フリーランス新法は、

①フリーランスの方と発注事業者の間の取引の適正化

②フリーランスの方の就業環境の整備を図ることにより、

フリーランスの方が安心して働ける世の中を目指して作られました。

フリーランス新法の概要

項目説明(参考)下請法との比較
書面による取引条件の明示所定の取引条件を書面またはデジタル形式で取引条件を明示しないといけません。第三者が見ても適正な条件が求められます。同様のルールあり
60日以内の支払い義務フリーランスの方の業務完了日や物品受領日から60日以内に支払われなければなりません。フリーランスの方の資金繰りに配慮が必要です。同様のルールあり
各種禁止行為フリーランスの方へ無関係な製品購入の強制や、過剰な経済的利益を求める不当な報酬の引き下げや受業拒否など同様のルールあり
労働環境整備 (努力義務)募集情報の的確表示や中途解除の事前予告、育児介護との両立への配慮など
ハラスメント防止体制整備発注者は、ハラスメント防止のために必要な措置を講じ、相談や苦情に適切に対応する体制を整える義務があります。

フリーランス新法の罰則

  • 公正取引委員会などの行政庁からの助言や指導、報告徴収・立入検査などが行われます。
  • 命令・検査を拒否した場合には50万円以下の罰金に処せられることもあります。
  • 違反した従業員に加え、事業主である法人も罰則の対象です。

最新の具体的な事例

早速、11月8日(金)に大手の出版社がフリーランスに対する取引内容の是正指導を受けたというニュースが報じられました。今回のニュースは、正確には、フリーランス新法施行前の話として、フリーランス新法と重複する部分が多い下請法違反とされるようです。

✔詳細は下記リンク

KADOKAWA、フリーランス「買いたたき」…一方的に雑誌ライターらの作業代引き下げ(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

今後は、今回取り上げたフリーランス新法違反として摘発されるニュースが増えてくると予想されます。書面による取引条件を明確にしないといけないことで、企業・フリーランスの方も「契約書をよく読むこと」の重要性が増してくるはず。契約書関連記事は今後取り上げますね!


今後ともコンプライアンス関連情報や、皆さんの自己啓発・キャリアアップなど皆さんに少しでもお役に立てる記事をアップしていきます。

引き続きよろしくお願いいたします!


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