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こんにちは。アキです。
以前の記事でフリーランス新法の施行を受けて、中小零細企業といえども、「契約書をよく読む意識・力が大切」と記載しました。
【対象の記事はこちら】
本日の記事では、契約書にまつわる怖い体験談(私の友人の例)を紹介したうえで「ここだけ押さえれば最低限安心!」というチェックポイントをご紹介しますので、「契約書を少しは読むようにしよう!」と思っていただけるような内容になっています。
怪しい方から渡された契約書で友人が危ない目に遭いかけました
私の友人で自営業を営んでいる人がいるのですが、事業を大きくするためにインターネットで広告を出してみたところ、多くの営業の引き合いに加えて、素性の知らないコンサルタントと称する人から連絡があったよう。
「貴方の事業をよくするお手伝いをさせてください。今度事務所にお伺いしてもよろしいですか?」そう言われた友人はとても素直な性格で、人を疑わないピュアな人なので、すぐに快諾。そのコンサルと会う約束をしてしまいました。
ある日、コンサルが友人の事務所を訪れ、世間話も早めに切り上げ、矢継ぎ早に「この契約書にサインしてくれれば全てが上手くいきます」と渡された分厚い契約書。
私の友人:「難しい漢字ばかりで読めないな・・あっ!そうだ。あいつに読んでもらうか!」
私に連絡が来て、上記の話を教えてもらいました。私がその契約書を見てみると、
- 特に何もしなくても毎月30万円を支払うこと。
- コンサルの依頼にはすべて従うこと」など、まさに「奴隷契約」のような条件がてんこ盛り。
「これに絶対サインしたらあかん!絶対に。そんなコンサルの人、キッパリ断れ」と友人にきつく言い渡し、事なきを得ました。ホッとしました。
契約(書)を軽んじてはいけませんよ
さて、そんな友人の例でお分かりの通り、単なる紙っぺらのように見えて、実は怖い影響をもたらす可能性のある契約書。今後は、フリーランス新法の影響もあり、これまで気にする必要のなかった多くの事業者さんが契約書に意識を向けざるを得ない状況が訪れたと認識しています。
そこで、契約書の基礎的なことを一緒に学んでみたいと思います。
まず契約とは、法的拘束力のある約束を言います。
例えば、部屋を借りたいAさんがいて、家の大家さんであるBさんに「部屋を貸してほしい」と頼んでいるとします。
ここで、Aさんは●●万円を毎月支払うことにより、その部屋に住むことができる(Bさんは住ませてあげないといけない)という約束をした場合、賃貸借契約を締結するといいます。
部屋を借りたことのある人ならわかると思いますが、(AさんとBさんの間に管理会社が間に入ることもよくありますが)賃貸借契約書という契約書に署名・捺印して保管しているように言われると思います。
もし、Aさんが借りたお部屋で機嫌よくブログを書いているときに、「あれ!?雨漏り!?」と気づいたら、Bさんに電話して、「修理してください!」とか、Aさんが何か月も家賃滞納をした場合にBさんが「来週荷物をまとめて出ていけ!」と言いたいと思います。そのようなことが一般的には賃貸借契約書には書かれています。
このように、「こんな場合は、こんなことが言える/しないといけない」などの約束事が書かれているのが契約書になります。その約束を守らないと、最悪の場合、裁判所(国)から、無理矢理に約束を守らされることになります。そのことを「法的拘束力のある」と表現されます。
なので、「法的拘束力のある」約束=契約ということになります。
それを「紙・最近ではウェブに表現したもの」が契約「書」になります。
もし上記の賃貸借契約書に、「Aさんの家賃は毎月500円」と書いていれば、Bさんは毎月500円しかもらえません(実際には何とかするのでしょうけど)。逆に、契約書に書いてさえいれば、その約束に違反することを防止できるよう気もしますよね。
上記の私の友人の例も含め、契約書はよく読まないと痛い目に遭うということが何となくでもお分かりいただけましたでしょうか?
ここだけ意識すれば契約書も一安心です
「契約書って日本語だけどなんか難しいので読みたくない(※英語や中国語なども事業会社では取り扱うことがあります)」
「読んでもいいけど、ポイントってある?」
契約書を読むときのポイント・意識しておきたいことをまとめておきます。実際はもっと数多くありますが、「最低限これだけは!」というものを書いておきます。
①「甲」「乙」と書いている契約書が多いので、自分や相手方に全て置き換えて読むとイメージがわきやすいです。
②自分に「めちゃくちゃ理不尽な」内容が書かれていないか?
とにかくこれに尽きます!
先ほどの友人の例でいえば、
- 何もしていないのに毎月30万円をしはらわないといけない
- 契約の相手方の要求にはすべて従うこと
などの明らかに「不利になる」・・・下手すると、「人生が破壊される」まであり得る内容でした。
そこで、契約書にサイン・印鑑を押す前に、「理不尽なこと、書いていないかな!?」という意識で、たとえサラッとでも確認してみる必要はあるのではないでしょうか。
少しの気の「ゆるみ」が人生を破滅させないように、その意識をしてみてください。
簡単にことに思えて実践してみないことは多いはず。私もそうです。
きっと、それだけでも人生のリスクマネジメントになる意識だと思いますよ。
電子契約の普及に伴う注意ポイント
コロナ禍には、在宅勤務(リモートワーク)が一気に増加したことをきっかけに、「紙ではなく電子上で契約を締結する」ことが着実に普及しています。
以前の記事で取り扱った「印紙」を貼る必要もなく節税メリットがあるほか、ウェブ画面上で契約書をサラッとスクロールして簡単に締結できます。
しかし、落とし穴が。
電子本が普及しているのでイメージがわきやすい方もおられると思いますが、紙よりもウェブ画面の方がサラッと読みやすい反面、内容を熟読する面が弱くなってしまう人も増えているのではないでしょうか。
そうすると、安易に契約締結ができてしまう可能性が増えるため、上記の「理不尽な内容が書かれていないか!?」というチェックポイントをついつい抜かしてしまうことが増えてしまうかも。
たとえ紙ではなくウェブ画面であっても、先ほどの「めちゃくちゃ理不尽」なことが書かれていないかな?くらいは確認してみてくださいね!
契約書の専門的な解説やチェックポイントについては、法律の専門家の方がたくさんの記事をアップしてくれていますので、気になる方はお読みいただければと思います。
私も契約書実務には15年携わってきましたので、関連記事を出していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします!